2018年05月29日

【書評】 David Kettler and Volker Meja eds., The Anthem Companion to Karl Mannheim (London: Anthem Press, 2018).

 本書は、数十年にわたりカール・マンハイムの研究を続けてきた政治学者デヴィッド・ケットラー氏と社会学者フォルカー・メジァ氏の編集による、マンハイムに関する英語圏での最新の論文集である。政治理論の分野で今マンハイムがどれだけ読まれているかは疑問だが、彼の理論や思想を研究対象としている研究者がそもそも世界的に見ても決して多くない。そうした中、単なるマンハイムの紹介でなく、現代の私たちが彼から何を学べるか、今の時点から彼をどう読み直すか、という視点から企画・編集されたのが本書である。
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posted by 主催者 at 15:11| Comment(0) | 山田竜作